頭皮のかゆみとでこぼこ、原因は何?考えられる病気とすぐできる対処法を解説

■頭皮のかゆみとでこぼこ、もしかして病気のサイン?

頭皮のかゆみやでこぼこは、多くの人が経験する症状ですが、中には皮膚の病気が隠れている場合もあります。まずはご自身の症状を客観的に把握し、原因を探ることが大切です。

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◎まずは症状をチェックしてみよう
頭皮のでこぼこと言っても、その状態は様々です。まずは、ご自身の症状がどれに当てはまるか確認してみましょう。

症状の種類特徴
小さなブツブツニキビのように赤みを帯びていたり、中心に膿を持っていたりする。
広範囲のでこぼこ湿疹のように赤く腫れていたり、皮膚が硬く盛り上がっていたりする。
カサカサしたフケを伴う皮膚が乾燥し、フケが剥がれ落ちることで表面がでこぼこに感じる。
黄色っぽいかさぶた脂っぽく、ベタベタしたフケや黄色いかさぶたが付着している。

これらの症状に加えて、強いかゆみや痛み、抜け毛などを伴う場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします。

◎なぜ頭皮はでこぼこになるの?
頭皮のでこぼこは、主に毛穴の炎症や皮膚のターンオーバーの乱れによって引き起こされます。毛穴に皮脂や汚れが詰まると、アクネ菌などの細菌が繁殖して炎症を起こし、ニキビのようなブツブツができるのです。
また、シャンプーのすすぎ残しや、汗、ストレス、生活習慣の乱れなどによって頭皮環境が悪化すると、皮膚のバリア機能が低下します。その結果、外部からの刺激に弱くなり、炎症やかぶれを起こして皮膚が腫れたり、ターンオーバーが乱れて古い角質が溜まったりして、でこぼことした感触になるのです。

■頭皮のかゆみとでこぼこの原因として考えられる病気

セルフケアをしても症状が改善しない場合や、かゆみが強い場合は、皮膚の病気が原因かもしれません。ここでは、代表的な病気について解説します。

◎脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い頭皮や顔、胸、脇などにできやすい湿疹です。皮膚に常在しているマラセチアというカビ(真菌)が、皮脂をエサにして異常増殖することが原因の一つと考えられています。赤みやフケ、かゆみを伴い、黄色っぽくベタついたフケやかさぶたができるのが特徴です。

◎毛嚢炎(毛包炎)
毛嚢炎は、毛穴の奥にある毛根を包んでいる「毛包」に、黄色ブドウ球菌などの細菌が感染して炎症を起こす病気です。赤いブツブツや、中心に膿を持った白いできものができます。間違ったシャンプーの方法で頭皮を傷つけてしまったり、汗や蒸れで頭皮が不潔になったりすることが原因で発症しやすくなります。

◎接触皮膚炎(かぶれ)
シャンプーやヘアカラー剤、整髪料など、特定の物質が肌に触れることでアレルギー反応や刺激が起こり、赤み、かゆみ、ブツブツ、腫れなどの症状が現れる病気です。原因となる物質の使用を中止すれば症状は改善しますが、原因が特定できない場合は専門医による検査が必要です。

◎アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、アレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が低い人に多く見られる皮膚炎です。強いかゆみを伴う湿疹が、良くなったり悪くなったりを繰り返します。頭皮に発症すると、乾燥してフケが出たり、じゅくじゅくとした湿疹ができたりすることがあります。

◎尋常性乾癬
尋常性乾癬は、皮膚が赤く盛り上がり、その上に銀白色のフケのようなものが付着し、ポロポロと剥がれ落ちる病気です。原因はまだ完全には解明されていませんが、免疫システムの異常が関係していると考えられています。頭皮は乾癬が発症しやすい部位の一つで、フケと間違われることも少なくありません。

◎頭皮ニキビ
頭皮ニキビは、毛穴に皮脂や汚れが詰まり、アクネ菌が増殖することで発生します。基本的なメカニズムは顔にできるニキビと同じですが、髪の毛があるため蒸れやすく、雑菌が繁殖しやすい環境です。ホルモンバランスの乱れや、シャンプーのすすぎ残しなどが原因となります。

■自分でできる!頭皮のかゆみとでこぼこの対策

症状が軽い場合は、セルフケアで改善することもあります。日常生活の中で、頭皮環境を整える習慣を心がけましょう。

◎シャンプーの方法を見直す
正しいシャンプーは、頭皮ケアの基本です。以下の手順で、頭皮を優しく洗い上げましょう。
まず、シャンプー前にお湯だけで髪と頭皮を十分にすすぎ、予洗いをします。次に、シャンプーをしっかりと泡立て、指の腹を使って頭皮をマッサージするように優しく洗います。爪を立ててゴシゴシ洗うのは、頭皮を傷つける原因になるため絶対にやめましょう。最後に、シャンプー剤が残らないように、時間をかけて丁寧にすすぐことが重要です。

◎頭皮に合ったシャンプーを選ぶ
頭皮の状態に合わないシャンプーを使い続けると、かゆみやフケ、乾燥などのトラブルを引き起こす原因になります。洗浄力が強すぎるシャンプーは、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうため、乾燥肌や敏感肌の人はアミノ酸系などのマイルドな洗浄成分のものを選ぶと良いでしょう。逆に、皮脂の分泌が多い人は、余分な皮脂をしっかりと洗い流せるスカルプケア系のシャンプーが適しています。

◎生活習慣を改善する
頭皮の健康は、体全体の健康と密接に関係しています。栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけ、健やかな頭皮環境を育みましょう。特に、皮膚の健康を保つビタミンB群や、抗酸化作用のあるビタミンC、Eなどを積極的に摂取することがおすすめです。また、ストレスは皮脂の過剰分泌や血行不良を招くため、自分なりのリフレッシュ方法を見つけて、上手に発散させましょう。

◎紫外線対策を徹底する
頭皮も顔や腕と同じように、紫外線のダメージを受けます。紫外線は頭皮を乾燥させ、バリア機能を低下させるだけでなく、炎症や抜け毛の原因にもなります。外出時には、帽子や日傘、頭皮用の日焼け止めスプレーなどを活用して、紫外線から頭皮を守る習慣をつけましょう。

■これはNG!悪化させる可能性のある行動

良かれと思って行っているケアが、実は症状を悪化させているかもしれません。頭皮トラブルがある時に避けるべき行動を確認しておきましょう。

◎爪を立ててゴシゴシ洗う
かゆいからといって、シャンプーの際に爪を立ててゴシゴシ洗うのは絶対にやめてください。頭皮に細かい傷がつき、そこから細菌が侵入して炎症が悪化する可能性があります。洗髪時は、必ず指の腹を使い、優しくマッサージするように洗いましょう。

◎かゆくてかきむしる
でこぼこした部分がかゆいと、ついかきむしりたくなりますが、これもNG行動です。かくことで皮膚のバリア機能がさらに破壊され、炎症が広がってしまうからです。また、掻いた刺激がさらなるかゆみを引き起こすという悪循環に陥ることもあります。かゆみが我慢できない場合は、冷たいタオルなどで冷やすと一時的に和らぐことがあります。

◎洗いすぎ・洗浄力の強すぎるシャンプー
頭皮を清潔に保つことは大切ですが、1日に何度もシャンプーをしたり、洗浄力の強すぎるシャンプーを使い続けたりすると、頭皮の潤いを守るために必要な皮脂まで奪ってしまいます。皮脂が不足すると、頭皮は乾燥してバリア機能が低下したり、逆に皮脂を過剰に分泌しようとして、かえって頭皮環境が悪化したりすることがあります。シャンプーは基本的に1日1回とし、自分の肌質に合った製品を選びましょう。

■症状が改善しない場合は皮膚科へ

セルフケアを続けても症状が改善しない場合や、悪化しているように感じる場合は、自己判断で放置せず、専門医である皮膚科を受診しましょう。

◎病院を受診する目安
以下のような症状が見られる場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
受診を推奨する症状
セルフケアを1~2週間続けても改善しない
かゆみが非常に強く、日常生活に支障が出ている
痛みや熱感、じゅくじゅくした浸出液がある
でこぼこが広範囲に広がっている
大量のフケや抜け毛を伴う

これらの症状は、市販薬では対応できない病気の可能性があり、専門的な診断と治療が必要です。

◎何科を受診すればいい?
頭皮のトラブルは、皮膚科の専門領域です。かゆみ、赤み、フケ、できものなど、頭皮に関する悩みは皮膚科医に相談しましょう。医師が頭皮の状態を直接診察し、適切な診断と治療法を提案してくれます。

◎病院ではどんな治療をする?
病院では、まず問診と視診によって症状の原因を診断します。原因となる病気に合わせて、主に塗り薬や飲み薬による治療が行われます。例えば、脂漏性皮膚炎や毛嚢炎には抗真菌薬や抗菌薬、炎症が強い場合にはステロイド外用薬が処方されます。また、かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服薬が処方されることもあります。医師の指示に従い、正しく薬を使用することが大切です。

■まとめ

頭皮のかゆみやでこぼこは、頭皮環境の乱れや皮膚の病気など、様々な原因によって引き起こされます。症状が軽い場合は、シャンプー方法の見直しや生活習慣の改善といったセルフケアで改善が期待できます。しかし、症状が長引く場合や悪化する場合は、自己判断せずに皮膚科を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。
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